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CS:GOトップ20プレーヤー2016 第15位に Brazil ferがランクインしました。

Brazil ferは2016年、Brazil SK Gaming (Luminosity Gaming)として2度のメジャー大会優勝を果たしましたが、メジャー大会に初めて出場したのはそのわずか1年前、2015年のESL One Katowiceでした。

Brazil Keyd Starsとして出場した初めてのメジャー大会で、ヨーロッパ圏以外の唯一のBest 8入りとなり、その後開催されたiBUYPOWER Summer Invitationalで優勝、アメリカで最も強いチームであることを証明します。

2015年2度目のメジャー大会、ESL One Cologneに Brazil Luminosity Gamingとして出場しBest 8、さらにその次のメジャー大会DreamHack Cluj-NapocaでもBest 8進出、Legends枠の常連チームとなります。

さらにDreamHack Winter 2015で開催されたFACEIT Stage 3 Finalsでは決勝戦に進出し、2015年はブラジルチームにとって驚くべき躍進を遂げた1年になりました。2016年には、2015年を上回る結果を残すこととなります。

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2016年に入り、StarLadder i-League XIVに出場するも、準決勝で Sweden Fnaticに敗北。
Brazil ferはRating 1.05と、やや期待はずれの結果となってしまいました。

その1週間後、DreamHack Leipzigでは準優勝となり、ferの最高はRating 1.50(対FaZe戦)、イベントを通してのRatingは1.10でチーム内3位、さらに初めてEVP賞を獲得したイベントとなりました。

そして、Brazil ferが4度目のメジャー大会MLG Columbusに挑みます。

アメリカで開催された今大会は、Brazil Luminosity Gamingのメンバーの期待を上回るパフォーマンスを発揮、驚異的な強さで初のメジャー大会優勝、ヨーロッパチーム以外がメジャー大会をはじめて制します。

Brazil ferはイベントを通してチームで4番目のRatingでしたが、決勝戦では特に素晴らしいパフォーマンスを発揮しチーム内で2番目に優れた選手(Rating 1.37 / 99.4 ADR)でした。

メジャー大会を終え、チームはDreamHack Masters Malmoに出場します。
しかし、ここでは China TyLooに対し、まさかの1-2で敗北、グループステージ敗退となります。

次に出場したのはDreamHack Austin。
アメリカチームのみが出場した今大会では、1MAPも落とすことなく優勝。
イベントを通してのRatingは1.16、Brazil ferはEVPを受賞しました。

Brazil SK Gamingに移籍したあと、この移籍が原因でELEAGUE S1から失格処分となり、チームは大打撃を受けました。
失格前に行われていた試合で Brazil ferは、Rating 1.27とチームをリードしていました。

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そして2016年2度目のメジャー大会ESL One Cologneに出場。
Sweden Fnaticに次いで史上2チーム目となるメジャー大会連覇を果たし、2回のメジャー大会で賞金100万ドル(約1億1700万円)を獲得しました。

Brazil ferはRating 1.08でチーム内の最低評価でしたが、彼はImpact Rating (マルチキル/1vsX Clutchの勝利などの統計)が1.15、KAST (Kill/Assist/生存など各ラウンドの一貫性を測定する評価)は72.3%という数値を残し、これはferの役割が単なるKillだけではない勝利に重要なものを担っているということを表しています。

ESL One Cologneのあと、Brazil ferは手術を受け、暫くの間休息を取ることとなります。

ferの復帰後に出場したESL One New Yorkでは、準決勝で Poland Virtus.Proに敗れ、ferはRating 1.05と良くない結果を残してしまいます。

さらにその後、EPICENTER: Moscowでも、再びVirtus.Proに敗れます。
Brazil ferはRating 1.02とチーム内で2番目に低い評価を残しました。

ESL Pro League S4とIEM Oaklandでは、どちらも決勝戦進出を果たしますが、結果は準優勝となり、ferはPro LeagueでRating 1.01、IEM Oaklandで1.03とどちらも優れていません。

メジャー大会2連覇後から今年の終わりにかけて、優れた結果は残せませんでしたが、2016年の1年間を通して、Brazil ferは出席した全てのイベントをRating 1以上を獲得した選手でした。

ferはメジャー大会でRating 1.08、その他重要なイベントでも1.07、チームは14イベント中12イベントでTop 4となっていることを考えれば、彼がいかにチームを影から支えているかがわかります。

さらにメジャー大会MLG Columbusの決勝戦で残したRating 1.37という素晴らしいパフォーマンスと、4つのEVP賞は、彼がキャリアーの中ではじめてこのランキング入りとなったのは頷けます。

彼のラウンドごとのAssistは0.17で、世界で3番目に位置します。
しかし、このランキングでより上位になれなかったのは、チームで3番目に優秀なプレーヤーであるものの、直接的な影響をもつ役割でなく、サポートプレーヤーとしての活躍が多かったためです。

Top 20 players of 2016: fer (15)