5人1チームのCS:GOには、個々の選手に様々な役割(Role)が存在します。
主に5つに分類すると「Entry fragger」「AWPer」「Support」「In-game Leader」「Lurker」と、このように分けられます。
- Entry fragger
圧倒的な撃ち合いの強さが何よりも重要です。
- AWPer
Entry fragger同様に、積極的にFirst killを取れなければなりません。
- Support
味方が取りこぼした敵を仕留めたり、投げ物による支援も重要な仕事です。
- In-game Leader (Caller)
毎ラウンドの作戦や指示(Call)、状況に応じた的確で冷静な判断力が求められます。
Supportなど他の役割も兼ねていることが多いです。
- Lurker
ラウンド中に単独行動をとることが多い。
よって、Clutchシーンに非常に強く、相手の動きを上手く読むなどセンスも必要です。
中でもLurkerは、これまでチームのエース的存在の選手に多く見られました。(2ヶ月ほど前に書いてあった下書きを見つけたので、遅ればせながら投稿させていただきます)
Lurkerは常に非常に高いレベルでのプレーを要求され、独創的な本能を持つ選手こそが適していると言えるでしょう。
Christopher “GeT_RiGhT” Alesund
Counter-Strikeの歴史上最も有名なLurkerの1人が GeT_RiGhTです。
彼はCS1.6の後期にこの役割を定義し、2012年にCS:GOに移行した後も続けています。
多くの状況下でGeT_RiGhTは、味方がボムサイトを確保するのを待ち、敵がその方向に寄るのを察知した後で後ろから忍び寄り、敵を殲滅させます。
たとえば、InfernoでチームメイトがBサイトに攻撃を仕掛けようとしている間、GeT_RiGhTはAアパートで潜んでいます。その時Counter-Terroristは、TerroristがA側に攻撃を仕掛けようとしているのか、それとも誰かが潜んでいるのか知り得ないため、この潜伏は非常に効果的です。
GeT_RiGhTの所属する Ninjas in PyjamasがCS:GOシーンを制圧していた2012年~2014年にかけて、他チームはGeT_RiGhTの潜伏に加えて、彼の精神的な面でも恐れていました。
敵チームのGeT_RiGhTがAアパートに潜んでいる可能性があるということは、時に自身のチームが崩壊するのに十分な力を持っていたからです。
GeT_RiGhTによって確立されたこのレガシーをベースにしたプレイヤーとして、 Vincent “Happy” Schopenhauerがとても有名です。
HappyはGeT_RiGhTのように、チームメンバーからは離れて行動し、敵を後ろから倒す状況を作り出します。T側では、彼はGeT_RiGhTよりもはるかに離れてチームと行動していることが多く、敵は彼を追うことが非常に困難です。
さらにHappyのCT側は特に大胆な行動を取り、Terroristに致命的なダメージを与えます。
Lurkerの衰退
近年、Lurker達の統計上の数字は劇的に低下しています。
なぜなら、多くの選手がLurkerの存在を認識し、それに対抗しているからです。
さらに現在のMetaが、古いLurkerのスタイルに合っていないことも挙げられます。 Tec-9やUMPが多くの選手に使用されるようになって以来、限られたアイテムでより簡単にラウンドを勝ち取ることが可能になりました。
北米のプレイヤー Spencer “Hiko” Martinは、北米地域において早期に GeT_RiGhTや Happyのような役割を定義しました。
Hikoの代表的なプレーとして、Cacheのドア(Squeaky)があります。
彼はドアを繰り返し開閉し、ドアを通じてSprayします。
もしチームがBに向かおうとしているなら、敵が寄るのを遅らせることができます。
Hikoは OpTic Gamingにスタンドインした後、彼らのプレイスタイルは自身に合ってないとして現在は無所属となっています。
HappyとHikoは比較的同じ役割を続けていますが、GeT_RiGhTはチーム内の役割を変え、Entry fraggerになったこともありました。
Lurkerが自身のゲームを変える方法の1つが、 Astralisの Xyp9xのように、Supportプレイヤーになることです。
そうすることで直感を使い、Clutchシーンをプレーすることにもなります。
それは彼らがスター選手としてのスポットと、チームのリソースのどちらも選ばないということを意味します。
そしてまた、近代的なMetaに沿ったより若いスーパースタープレイヤーを起用し、全てのリソースをそのような選手に注ぎ込むことが出来るようになるでしょう。
The Downfall of Lurking - The Game Haus
コメント
コメント一覧 (13)
Lurkerがいらないとでも言うのか
LurkerがいないのにトップレベルのチームなんてそれこそAstralisくらいなもんだろ
もっともXyp9xはこう言ってるけど度々Lurkerの動きしてるし結局必要なんだよ
今の現状を見るとLurker=チームのエースとは言えなくなってるのは事実だけどね
逆に存在をアピールしてプレッシャーをかけるのが本来Lurkerの仕事。
ただLurkerはもう主役にはなれないと思います。
Supportの延長線上にある役割だと感じる。
最近は思い切ったスモークプッシュや、投げ物を使わずに(実際はどこかで味方が投げ物入れて気を引かす)主要通路を通り抜けたりする、
Flank Playが試合を動かすように見えます。
ferやkarrigan、MSLなんかが印象的。
今のCSプロシーンは昔以上に情報戦になっていて色々考えさせられます。
だから相手にオープニングキルされたりすると、その瞬間の配置によっては自分一人生き残る状況になりやすいとかで役割が機能しなくなるときも結構あると思う
だからLurker専門でそれ以外やらないのはそもそも厳しいと思う
キルされて人数差ができる以上固定的な役割は逆に首を絞める
Entry fraggerにしても今ではオープニングキルとってからrotateしたり相手の出方をまったりもするから、opening killer?みたいな選手のほうが今は重要な感じする
あとastはXyp9xだけじゃなくてdupreehも状況によってはLurkerすることもあるし、特にmapによって得意も分かれるかもしれない
こういう古典的な役割はプレイしやすいだろうけど、人数が減った時の作戦の決定や遂行に当たっては邪魔になるときも多い
だから現在は状況に応じて役割を変えていたりするんだと思う
でも理想としては、すべてのプレイヤーがすべての役割を担当できて状況に合わせて変えることができるってとだと思うし、そうなってきたんだと思う
ただ集中の仕方や立ち回りの違いからawperという役割はどうしても必要だろうけど
FAZEみたいに2人だけでサイト取れちゃうチームなんて滅多にないからサイト取れないとそのまま孤立する
基本的にはクリアリングの順番の読みが鋭いentryにaimが強くてクラッチできるsupporterつけて攻めるから孤立した後どうしようもない
lurkがいらないなんてニュアンスは一切入ってないはずなんだけども…
lurkの存在を意識しながら立ち回らなきゃいけない現状が昔の裏取り刺さりまくりの試合よりもいいってことを言いたかった。
そういう事か、そこまで言ってもらわんと理解できんかったわすまんな
個人的には裏取りでボッコボッコ敵倒すシーン見れるのも面白かったから少し寂しいわ
わけ分からん立ち回り通してるのSnaxだけだったけどIGLなってからそういう動き少ないしな…
opening duelに関しては他に優れている選手がそれなりにいると思う
反対に中盤や終盤、爆弾設置後は積極的に戦って、中盤は仲間と連携して徐々に詰めたり、終盤はベスト近距離awperとしての実力を見せたりする
おそらく自分の何が優れているかをとても良く理解していて、有利な戦いに持ち込めるように全体を動かしてる場合が多く見受けられる
それにその動き方がIGLがしやすい構造になってると思う、終盤の味方への指示があまり必要ない場面で印象的なフラグが多い
コメントする