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5人1チームのCS:GOには、個々の選手に様々な役割(Role)が存在します。

主に5つに分類すると「Entry fragger」「AWPer」「Support」「In-game Leader」「Lurker」と、このように分けられます。

  • Entry fragger
 チームの最前線に立ち、First killsを狙って勝負する役割。
 圧倒的な撃ち合いの強さが何よりも重要です。

  • AWPer
 その名の通り、スナイパーとしてAWPをメイン武器とするプレイヤーです。
 Entry fragger同様に、積極的にFirst killを取れなければなりません。

  • Support
 Entry fraggerやAWPerをバックアップする役目です。
 味方が取りこぼした敵を仕留めたり、投げ物による支援も重要な仕事です。

  • In-game Leader (Caller)
 チームの指揮官です。(チームキャプテンとは別)
 毎ラウンドの作戦や指示(Call)、状況に応じた的確で冷静な判断力が求められます。
 Supportなど他の役割も兼ねていることが多いです。

  • Lurker
 敵のスキを突いて裏を取ったり、フェイクを仕掛けるなど、様々な役割を持ちます。
 ラウンド中に単独行動をとることが多い。
 よって、Clutchシーンに非常に強く、相手の動きを上手く読むなどセンスも必要です。
中でもLurkerは、これまでチームのエース的存在の選手に多く見られました。
Lurkerは常に非常に高いレベルでのプレーを要求され、独創的な本能を持つ選手こそが適していると言えるでしょう。

SWE Christopher “GeT_RiGhT” Alesund

Counter-Strikeの歴史上最も有名なLurkerの1人が SWE GeT_RiGhTです。

彼はCS1.6の後期にこの役割を定義し、2012年にCS:GOに移行した後も続けています。

多くの状況下でGeT_RiGhTは、味方がボムサイトを確保するのを待ち、敵がその方向に寄るのを察知した後で後ろから忍び寄り、敵を殲滅させます。

たとえば、InfernoでチームメイトがBサイトに攻撃を仕掛けようとしている間、GeT_RiGhTはAアパートで潜んでいます。その時Counter-Terroristは、TerroristがA側に攻撃を仕掛けようとしているのか、それとも誰かが潜んでいるのか知り得ないため、この潜伏は非常に効果的です。

GeT_RiGhTの所属する SWE Ninjas in PyjamasがCS:GOシーンを制圧していた2012年~2014年にかけて、他チームはGeT_RiGhTの潜伏に加えて、彼の精神的な面でも恐れていました。

敵チームのGeT_RiGhTがAアパートに潜んでいる可能性があるということは、時に自身のチームが崩壊するのに十分な力を持っていたからです。

GeT_RiGhTによって確立されたこのレガシーをベースにしたプレイヤーとして、FRA Vincent “Happy” Schopenhauerがとても有名です。

HappyはGeT_RiGhTのように、チームメンバーからは離れて行動し、敵を後ろから倒す状況を作り出します。T側では、彼はGeT_RiGhTよりもはるかに離れてチームと行動していることが多く、敵は彼を追うことが非常に困難です。

さらにHappyのCT側は特に大胆な行動を取り、Terroristに致命的なダメージを与えます。

Lurkerの衰退

近年、Lurker達の統計上の数字は劇的に低下しています。
なぜなら、多くの選手がLurkerの存在を認識し、それに対抗しているからです。

さらに現在のMetaが、古いLurkerのスタイルに合っていないことも挙げられます。 Tec-9やUMPが多くの選手に使用されるようになって以来、限られたアイテムでより簡単にラウンドを勝ち取ることが可能になりました。

北米のプレイヤー USA Spencer “Hiko” Martinは、北米地域において早期に SWE GeT_RiGhTや FRA Happyのような役割を定義しました。

Hikoの代表的なプレーとして、Cacheのドア(Squeaky)があります。
彼はドアを繰り返し開閉し、ドアを通じてSprayします。
もしチームがBに向かおうとしているなら、敵が寄るのを遅らせることができます。

USA Hikoは USA OpTic Gamingにスタンドインした後、彼らのプレイスタイルは自身に合ってないとして現在は無所属となっています。

HappyとHikoは比較的同じ役割を続けていますが、GeT_RiGhTはチーム内の役割を変え、Entry fraggerになったこともありました。

Lurkerが自身のゲームを変える方法の1つが、DNK Astralisの DNK Xyp9xのように、Supportプレイヤーになることです。

そうすることで直感を使い、Clutchシーンをプレーすることにもなります。
それは彼らがスター選手としてのスポットと、チームのリソースのどちらも選ばないということを意味します。

そしてまた、近代的なMetaに沿ったより若いスーパースタープレイヤーを起用し、全てのリソースをそのような選手に注ぎ込むことが出来るようになるでしょう。

The Downfall of Lurking - The Game Haus
(2ヶ月ほど前に書いてあった下書きを見つけたので、遅ればせながら投稿させていただきます)