ImmortalsのCEO Noah WhinstonがCS:GOチームの現在の状況について動画で声明を発表しました。
Immortalsからは先日、 kNgがSNS上での問題発言を受けてチームから除名処分となり、加えて LUCAS1, HEN1がラインナップを自ら外れています。
8月にもこの3名はImmortalsからの脱退を希望していましたが、今回のDreamHack Montrealにおけるドラマによって、チームの問題は新たなレベルに到達しました。
ImmortalsのCEO Noah Whinstonは、 kNgのTwitter上での発言後、彼をすぐにチームからカットしたかったとのことですが、他のチームメイトとコーチ zakkは、kNgに2度目のチャンスと謝罪する機会を与えるようNoahを説得します。
しかし、18日に予定されていたチーム内ミーティングにkNgは現れませんでした。
DreamHack Montrealでの問題を受けて、チームがkNgの試合出場を許可していない状況にも関わらず、19日のEPICENTER 2017オンライン予選には、Bo3の第二, 第三マップにkNgが出場します。(第一マップにはzakkが出場)
この行為は、チームに対する明らかな違反でした。
直後にkNgはImmortalsから解雇され、現在はフリーの選手となっています。
しかし LUCAS1と HEN1は、kNgと共にプレーできないのであれば、チームとして試合に出場することを拒否すると言い、自らラインナップを外れました。
LUCAS1, HEN1はチームのInactiveプレーヤーとなり、両者が心を入れ替えてラインナップへの復帰を希望するか、他の組織が彼らを獲得しないかぎり、再び選手としてプレーすることはありません。
CEOの Noah Whinstonは動画で以下のように語っています。
LUCAS1, HEN1, kNgにとっては、勝利がすべてだったようです。
勝利を追い求めることは間違っていませんが、Immortalsという組織にとっては、勝利は最も重要な要素の1つに過ぎません。
最終結果やチャンピオンシップはそれほど重要ではなく、チャンピオンとなる苦労・献身・犠牲・規律といったトレーニングにおけるプロセスが大切なのです。
このような哲学の違いはほとんど解明されていません。
スキル・コミュニケーション能力・戦術的プレイを兼ね備えたプレーヤーは素晴らしいと思いますが、それら全てを持っていたとしても "プロフェッショナルプレーヤー" とは呼べません。
メジャー大会でプレーすることは我々組織として立つすべてのことよりも価値があるというわけではないため、(メジャー大会出場権を保持するために)チームとしての目標に合致していない選手の人質となるわけにはいけません。
DreamHack Montrealの決勝戦に遅刻した上記3名に対する罰則についても明らかにされ、LUCAS1, HEN1, kNgは今大会の獲得賞金2万ドルの分配を失い、支払われる給与からも罰金が科せられ、その累計額はモントリオールの慈善団体に寄付されるとのことです。
Noah Whinstonは、彼らが遅刻した理由などは本当の問題ではなく、決勝戦という舞台上で第一マップを失ったために与えられた選手や組織へのネガティブなイメージに加え、時間とお金を費やして試合を見に来ているファンにとって嫌な経験をさせたことだと付け加えました。
現在の Immortalsのラインナップは以下のようになります。
先日のメジャー大会 PGL Major では、初のメジャー出場・決勝進出を果たしたImmortalsですが、3名がラインナップを外れたため、次期メジャー大会出場権を失います。
またメジャー大会以外の大会でも、既にImmortalsが招待されている大会では、3名以上のメンバー変更を理由に招待をキャンセルされる可能性があります。
Immortals
- steel
- boltz
- horvy (ビザ発給待ち)
- zakk (Coach)
- fnx (benched)
- LUCAS1 (benched)
- HEN1 (benched)
Immortals CEO: "Major is not worth more than what we stand for" | HLTV.org