現在無所属となっている元 Team Liquidの Hikoが自身のTwitch配信上で、過去にブラジル人から数多くの脅迫を受け、トーナメントでブラジルを訪れた際には2名のボディーガードが24時間体制で付き添っていたことを明らかにしました。
Team Liquid vs. Luminosity Gaming
事の発端はアメリカで2015年11月に開催されたRGN Pro Seriesにありました。16チームが出場したこの大会で、 Hikoの所属する Team LiquidはグループCを1位通過でグループステージ突破、Playoffsに進出しました。
現在の SK Gamingのメンバーが3名在籍する当時の Luminosity Gamingも同様に、グループDを1位通過でPlayoffs進出。
両者は準決勝に進出、 Team Liquid vs. Luminosity Gamingの対決となりましたが、問題はこの試合で起きました。
試合中、ステージに上がっていたカメラマンが、 Luminosity Gamingの ferのPCの電源を誤って切ってしまいました。(電源コードに引っかかった?)
多くのCS:GOイベントのルール上、既にKillが発生したあとでプレイヤーに問題が生じ、ゲームから切断されたとしても、ラウンドはそのまま続行されることになっています。
ferがゲームから突然切断された時点で既にKillが発生していたため、イベントの主催者Reliable Gaming Networkも同様に、ラウンドを続行する決定を下しましたが、 Luminosity Gaming側がこれに猛反発。
Team Liquid側にラウンドのリプレイを要求しましたが、Team Liquid( Hiko)らはこれを拒否します。
※後のインタビューで主催者RGNは両チームに責任は全くなく、ルールに基づいた決定であるとしていますが、Luminosity Gamingは「ラウンドのリプレイを望むならTeam Liquidと交渉すべき」と言われたためTeam Liquid側に打診した、と語られています。
またLuminosity Gamingは、このルールは"コンピューターの誤作動や故障による"ものに対して決められたものであり、今回のように人為的に発生した問題については、両チームと主催者で議論し決断するべきだと主張しています。
この試合は、最終的に2MAPのOverTimeを含む2-1の接戦で Team Liquidの勝利となりましたが、試合後に両チームの選手らは握手を拒否し、後の選手の発言も問題となっています。
Thanks @Liquid_Hiko for being so stupid nice fairplay 😋
— coldzera (@coldzera) 2015年11月19日
この試合後、 Hikoにはブラジル人からの誹謗中傷が相次ぎ、ついには彼の母親や妹までFacebookを通じて脅迫や殺害予告される事態となりました。
このような事件があったため、2016年10月のESL Pro League Season 4 Finals ( ブラジル・サンパウロで開催)に出場した Team Liquidは Hikoに常時2名のボディーガードを付けたとのことです。
RGN: "Neither team is to blame"
Liquid: "Players should not decide"
Luminosity: "Liquid had the choice"