もちもちCS:GO情報ブログ

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    NiKo

    NiK

    EU mousesportsの BIH NiKoが EU FaZe Clanに移籍してから4ヶ月半が経過しました。

    この4ヶ月半の間にFaZe Clanが獲得した賞金額は、過去1年間のそれを既に上回っていると話題になっています。

    EU FaZe Clan CS:GO

    • NOR rain
    • FIN allu
    • DNK karrigan
    • FRA kioShiMa
    • BIH NiKo
    • SWE RobbaN (Coach)

    Call of Dutyチームとして設立された EU FaZe Clanは、2016年1月に元 EU G2 Esports (Team Kinguinから移籍)のメンバーを獲得し、CS:GO部門を設立。

    【FaZe ClanがCS:GO部門を設立、G2 Esportsのメンバーらが移籍】

    当時のラインナップ(Maikelele, rain, fox, jkaem, dennis)の移籍に伴って、G2 Esports側に支払われた移籍金は70万ドル(当時約8200万円)と推定されています。

    【FaZe ClanはG2 Esportsメンバーを70万ドル(約8200万円)で獲得、Counter-Strike史上最高額取引に】

    その後、元SK Gaming (CS1.6)で活躍した SWE RobbaNをコーチとして迎え、元NiPで FIN ENCE eSportsから移籍した FIN allu、元 FRA Team EnVyUsの FRA kioShiMa、元 DNK Astralisの DNK karriganをIn-Game Leaderとして加入させるなど、何度もロスターチェンジを繰り返しました。

    そして2017年2月、BIH NiKoが EU mousesportsから移籍します。
    dotesportsのレポートによると、EU mousesports側に支払われた移籍金は、単一プレイヤーとして過去最高額となる50万ドル(約5500万円)と推定されています。

    【mousesportsのNiKoがFaZe Clanに移籍】

    獲得賞金額

    esportsearnings.comによると、FaZe Clanが2016年1月に設立されて以降、NiKo加入直前の2017年1月まで(13ヶ月間)に獲得した賞金総額は$299,599 (約3350万円)とされています。

    しかし BIH NiKo加入以降、コーチを含むメンバー6名全員国籍が異なる国際チームとなったFaZe Clanは、先日のECS S3 Finalsまでの4ヶ月半で既に$365,142 (約4090万円)を獲得しました。

    また、2016年にチームが1度も果たせなかったトーナメント優勝を含む、5イベント中4イベントで決勝に進出しており、チームの躍進は明らかです。

    EU FaZe Clanは今後も、ESL One Colonge 2017 (7月4日開幕)や メジャー大会PGL Major: Krakow 2017 (7月16日開幕)、ESL One New York 2017 (9月16日開幕)、IEM Oakland 2017 (11月16日開幕)などのビッグイベントへの出場が既に決定しています。

    特にメジャー大会では、HLTV.orgランキングで現在1位の BRA SK Gaming、同2位の EU FaZe Clan、メジャー大会連覇がかかっている3位の DNK Astralisが優勝候補となっています。

    FaZe with NiKo in 4 months has earned more tournament money than without him. : GlobalOffensive

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    1月22日~29日に行われたメジャー大会 "ELEAGUE Major: Atlanta 2017" は DNK Astralisの初優勝、POL Virtus.Proの約3年ぶり2度目の決勝進出で閉幕しました。

    この大会に出場した全16チーム中、3-4位以下で終えたチームの内10チームが大会後にメンバーを変更しています。
    中には大会前からレポートで噂されていたものもありますが、BIH NiKoの電撃移籍など突然行われた移籍もありました。

    ここ2週間で行われた主要なメンバー変更をまとめてみます。


     CZE oskarがmousesportsに復帰、NLD chrisJがInactiveに (1/30)

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    この変更はELEAGUE Majorの閉幕前に発表されました。

    EU mousesportsは2015年10月のDreamHack Cluj-Napoca以降、全てのメジャー大会に出場していますが、Best 8には一度も進むことはなく、Legend statusを獲得したことはありません。

    19歳という若さでIGLを努め、個人パフォーマンスで言えば世界でもTop 5のプレーヤーに入るであろうNiKoがチームを率いていましたが結果を残せないことから、チームは何度もメンバー変更を行っています。

    CZE oskarが EU HellRaisersから移籍したあと、約1ヶ月で個人的な理由によりoskarがInactiveになりましたが、この度2013年からのメンバー NLD chrisJにかわって復帰することが決定しました。

     CAN stanislawと USA Hikoがトレード、BRA peacemakerもOpTicへ (2/3~7)

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    ESL One Cologne 2016で UKR s1mpleと共に北米チームとしてメジャー大会初決勝進出を果たしていた USA Team Liquidは今回、9-11位と期待はずれの結果で終えました。

    昨年末にELEAGUE S2で優勝した USA OpTic Gamingも12-14位で敗退し、両チームは選手をトレードすることとなりました。

    また、OpTic Gamingには BRA peacemakerがコーチとして加入します。

     SWE Maikeleleが再び新チームを設立 (2/3)

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    BIH pita, SWE wentonと新チームqwertyを形成していた SWE Maikeleleは、qwertyを解散し PRT foxらと再び新チームを形成すると発表しました。

    現在 PRT foxと NOR jkaemがメンバーとして加わっており、今後残るメンバーについても発表されていくと思われます。

     FRA kennyS, FRA NBK-, FRA apEXがG2 Esportsに移籍 (2/4)

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    昨年末から噂されていたこのシャッフルは、メジャー大会後に行われた一連のメンバー変更の中で、最も期待されるチームでした。

    FRA SmithZzがコーチに転身し、強力なRifler FRA shoxと、世界Top 3 AWPer FRA kennySがついにタッグを組み、次期メジャー大会の有力候補となると思います。

     SWE JW, SWE flushaがFnaticに回帰 (2/4)

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    この変更もメジャー大会前にレポートが公開されていました。

    しかし当初は選手らが否定的なコメントをしていたため、コミュニティ内では信じがたい再移籍として扱われていましたが、結果的にレポート通りの変更が行われています。

    変更後の SWE Fnaticは2015年末~2016年7月まで活動していたラインナップに戻り、今後の活躍に期待されています。

     Team EnVyUsが新ラインナップを発表、後に BEL ScreaMが加入 (2/5~9)

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    FRA G2 Esportsがフランスのドリームチームを形成し、残るメンバーと FRA Team LDLC.comから FRA xmsが移籍し新Team EnVyUsとなりました。

    当初 FRA Vexed Gamingから FRA devoduvekが移籍しメンバーに加わりましたが、後に BEL ScreaMが加入し置き換えられました。

     BRA felpsがImmortalsからSK Gamingへ、BRA fnxとトレード (2/6)

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    SK Gamingにはこれまで PRT foxがスタンドインしていましたが、恒久的なメンバーとして BRA Immortalsから BRA felpsが移籍することになりました。

    felpsが去ったImmortalsには、元SK Gamingの BRA fnxが加入しています。

     DNK AizyがFaZe ClanからNorthへ、BIH NiKoがFaZeへ (2/9~10)

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    上記のフランスチームシャッフルが噂されていた頃、BEL ScreaMが EU FaZe Clanに加入するという話も同時に流れていました。

    DNK Aizyの DNK Northへの移籍は先に発表されましたが、EU FaZe Clanに加入する選手については交渉が難航し、発表が遅れていました。

    当初 BEL ScreaMを獲得するべく交渉が続けられていたそうですが、ScreaMがフランスチームへの加入を望んだため、FRA Team EnVyUsに加入します。

    新たに第5の選手と交渉する必要が発生したFaZe Clanは、次なる候補として上がっていた BIH NiKoを獲得するべく EU mousesportsと交渉を始めます。

    最大100万ドル(約1億1200万円)とも噂されている移籍金から、当初は実現しないと思われていたこの変更でしたが、最終的にFaZe Clanは EU mousesportsのスーパースターを獲得しました。

    NiKoはDreamHack Masters Las Vegasの後、FaZe Clanに加入します。


    満足のいく結果の残せなかったチームをはじめ、移籍以降はじめてBest 8に進出した EU FaZe Clanや、同じく初のBest 8進出となった DNK Northもメンバーを変更しました。

    次期メジャー大会の開催はまだ発表されていませんが、今後は、これまでのように熟練プレーヤーの所属しているチームの活躍というよりは、若いプレイヤーで構成される新規参入のチームの活躍がみられると思います。

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    EU FaZe Clanに EU mousesportsから BIH NiKoの移籍が発表されました。

    NiKoはmousesportsからDreamHack Masters Las Vegasに出場し、その大会後FaZe Clanに正式に移籍します。それまでFaZe Clanには NOR jkaemがスタンドインします。
    NiKo脱退後のmousesportsに加入する選手は不明ですが、CZE oskarにかわって現在Inactiveとなっている NLD chrisJのラインナップ復帰が最有力とみられます。
    chrisJのラインナップ復帰が正式に発表されました。

    FaZe Clan (after DH Masters Las Vegas)
    • NOR rain
    • FIN allu
    • FRA kioShiMa
    • DNK karrigan
    • BIH NiKo
    • SWE RobbaN (Coach)

    これにより EU FaZe Clanはコーチを含む選手全員が異なる国籍をもつチームとなりました。

    これまでFaZe Clanには、フランスシャッフルに伴ってフリーとなった BEL ScreaMの加入が最有力とされ、実際にFaZe ClanはScreaMと交渉を続けていたとのことですが、合意には至りませんでした。結果的にScreaMは FRA Team EnVyUsに加入しました。

     移籍金

    BIH NiKoはバックアップとなっていた期間を含めると約2年 EU mousesportsに在籍し、19歳という若さながら実力のあるチームのスーパースターとして活躍しているため、かなり高額とみられる移籍金などからFaZe Clanとの契約は難しいと見られていました。

    しかし9日になって、契約に至るであろうとのレポートが公開されていました。

    DOTESPORTSの記事によれば、EU mousesportsと BIH NiKoとの契約におけるBuyout clause (選手を移籍させる際、所属チームに対して支払わなければならないお金)は100万ドル(約1億1200万円)を超え、これがNiKoを引き抜く上で最大の障害となっていたとのこと。
    実際に支払われた移籍金については明らかにされていませんが、昨年1月に EU FaZe ClanがCS:GO部門を設立する際、G2 Esportsのメンバーを70万ドル(約8000万円)で獲得しました。
    さらにそれ以前に、BEL ScreaMがG2 Esportsから FRA Titanに移籍した際の移籍金は15万ユーロ(約1700万円)と報道されていました。
    この70万ドルは選手5名合わせての金額でしたが、今回の BIH NiKoの移籍に伴って EU mousesportsに支払われた移籍金は過去最高額となることでしょう。

    【追記2.14】

    FaZe CS:GO purchase NiKo

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    CS:GOトップ20プレーヤー2016 第11位に Bosnia NiKoがランクインしました。

    NiKoは現在19歳の若いプレーヤーですが、13歳だった2010年頃からCS1.6の小さなトーナメントに参加するようになり、15歳となった2012年、DreamHack Bucharestに Serbia iNationから出場します。

    2013年には Slovakia iNationのメンバーとしてCS:GOに移行。
    当時のiNationには現在アナリストとして活躍する Serbia YNkが加わっていました。

    2014年は半年ほどシーンから離れた後、セルビア国内のLANやオンライントーナメントに出場、復活してわずか数ヶ月後の2015年3月、Bosnia NiKoは Europa mousesportsからのオファーを受け入れます。



    2015年末、インゲームリーダーを務めていた Germany gob bが脱退し、Bosnia NiKoがIGLを務めることとなりました。当時これは一時的な変更である予定でした。

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    2016年に入り、IGLをコーチの Germany Kapioに託す予定でしたが、彼はフルタイムでCS:GOの仕事をこなすことは出来ないと判断し、チームを去ってしまいました。

    これにより、結果的に Bosnia NiKoは現在に至るまでIGLを務めることとなります。

    Europa mousesportsの出場した2016年初めのイベントDreamHack Leipzigでは、Poland Virtus.Proを破ったものの、その後 Denmark Astralisに敗れ、Denmark Team DignitasにPlayoffs進出を拒まれました。

    ここで Bosnia NiKoはRating 1.24とチーム内最高の選手でした。
    ちなみにこのDreamHack Leipzigは、彼らが2016年の1年間、Bosnia NiKoの素晴らしい個人パフォーマンスに反して、チームはグループステージ敗退が続くことを予告していたように思います。

    その後Acer Predator Masters S2で優勝すると、メジャー大会MLG Columbusのメイン予選に出場し、メジャー大会出場権を獲得しています。しかしこの2イベントは、このランキングでは考慮されていません。

    次のプレミアムイベント、IEM Katowiceで Bosnia NiKoは大会Rating 1.44を残し、言うまでもなくチームの最高評価選手でしたが、Playoffs進出には至らず、2勝で今大会を去ることになります。

    次に開催されたメジャー大会MLG Columbus、グループステージ最終戦 Sweden Ninjas in PyjamasとのBO3で、NiPはコーチの Sweden THREATを起用しての出場でしたが、Bosnia NiKoの不振もあり Europa mousesportsはこれを倒すことが出来ませんでした。
    それでもNiKoは大会Rating 1.22でチーム内最高評価選手となっています。

    DreamHack Masters Malmoでは、UnitedStates Team Liquidとメジャー大会王者 Brazil Luminosity Gamingを破ってPlayoffs進出を果たします。
    ここで Sweden GODSENTに敗れたものの、Europa mousesportsは着実に力をつけており、Bosnia NiKoも再びチームの主力であることを証明しました。

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    2016年2度目のメジャー大会ESL One Cologneでは、UnitedStates Team Liquidに敗れてグループステージ敗退となってしまったものの、Bosnia NiKoはやはりチームの最高Ratingを記録していました。

    ELEAGUE S1で Europa mousesportsは、France G2 Esportsと Europa FaZe Clanを破りPlayoffs進出。
    さらに Denmark Astralisを倒し、準決勝に進出しました。

    準決勝で Poland Virtus.Proに敗れてしまったものの、Bosnia NiKoとチームどちらにとっても成功したイベントとなりました。
    NiKoはRating 1.14を記録し、EVPを受賞しています。



    8月には Czech oskarがチームに加入するも、1ヶ月と少しで Spain loWelと入れ替わることになります。

    新ラインナップとなった Europa mousesportsは、ELEAGUE S2のグループステージに出場し、Brazil Immortalsと UnitedStates Cloud9を破り、1位通過でPlayoffs進出。
    しかし準々決勝で NorthAmerica OpTic Gamingに敗れます。

    ESL Pro League S4 Finalsに出場した Europa mousesportsは、UnitedStates Team Liquidや France Team EnVyUsを倒し、再び1位通過でPlayoffs進出。
    しかし、大会優勝を果たす UnitedStates Cloud9に準決勝で行手を拒まれました。

    2016年は、年間を通して Bosnia NiKoが個人レベルで世界最高の選手の1人であることは統計から証明されています。LAN大会におけるRating 1.15は世界でも4位に位置するほか、Multi-killsとOpening fragsのRatingは1.14で、全選手中1位となっています。

    ラウンド毎の平均ダメージ(ADR)118を記録する Bosnia NiKoはチームの勝利に不可欠な選手でした。これは彼がEVPを受賞したELEAGUE S1を見ると明らかです。

    彼の統計は全てが印象的ですが、好成績のほとんどがグループステージにおける試合からのものであり、ビッグイベントのPlayoffsに限ると、彼のRatingは平均値を下回る0.97にまで低下します。これが彼のこのランキングにおける評価に傷をつけました。

    Top 20 players of 2016: NiKo (11)

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